スターダスト

小難しく考えず世界観を観てゆっくり作品楽しむのもいいかなと
思い、スターダストを観に。

CMの印象通り深く考える必要もなく、登場人物達は目的も明確で、
それぞれが若さや権力、愛といったシンプルな目的に奔走していく
ので展開していくストーリーとファンタジーな世界観をのんびり鑑賞。

最近のファンタジー映画に多い全てをファンタジーな世界だけで
描こうとせずに現実世界と交錯させたり登場人物の中に現実味のある
キャラクターやテーマを持つキャラクターを取り入れる事で世界観を
より映し出したりオリジナリティを出そうとしているのが良く見て取れる。
内容こそ結構ダークな所が多いし実際見てみるとお子様向けって感じ
ではないファンタジーなのだが、観た気分をダークに感じさせない
ユーモアが多いのは中々大した物。

緻密さは無いけどファンタジーらしさの溢れるその世界観、
スターダストはいい俳優達のお陰で保てているなと思ったり。
主人公のチャーリー・コックスはイギリス期待の若手みたいだが
中々可愛げがあって味があり、最初は今一に見えたヒロインの
クレア・デインズも表情の豊かさが増えてくると見所がある。
髪をアップにするとかなりの美人。
そしてデ・ニーロがその2人を固め・・・、
一番観てて面白かったのが魔女役ミシェル・ファイファー。
若くても美人、少しずつ老化しながら魔女として怖さを溢れさせ
若さを必死に追い求める彼女、若さゆえに愛を求めるヒロインとまさに
正反対の存在としてこの世界で輝いているのは流石としか言い様が無い。

細かくストーリーを描くというよりはジェットコースター式な
娯楽映画だし、たまには気軽にファンタジーでも観てみようかな？
って人にお勧めかな。